播磨臨海地域道路ってなんだ!

播磨臨海地域道路って何?

(資料:国土交通省近畿地方整備局)

 播磨臨海地域道路計画とは、20年以上前に計画された神戸市西区~兵庫県太子付近を結ぶ約50キロにも及ぶ道路計画です。

元々この播磨臨海地域というのは、愛知県豊田市に次ぐ全国第2位の製造品出荷額を誇るものづくり拠点なのですが、このエリアの交通渋滞がとにかくひどい!エリア全体で100万人以上の人口、さらにトラックも多いということで慢性的に渋滞が発生します。住んでいる人間としては、利便性が上がるのであれば早く出来るように応援したい!ということでいろいろ調べてみました!

なぜ必要なの!?

慢性的な渋滞の解消と交通事故の削減

(資料:国土交通省近畿地方整備局)

 このエリアの人口が100万人以上な点と、製造拠点が多いため大型トラックなども多い。特に姫路バイパス、加古川バイパスは無料で走れるため、その分交通が集中し朝夕の渋滞がかなりひどい。1日当たり9万台~11万台以上と一般道としては全国ワースト8位の渋滞率だそうです。実際に姫路BP→加古川バイパス→第二神明道路(有料)を走ると、交通量が多いうえに高低差も多く渋滞が発生しやすい作りでもあり、さらに出入り口ランプでの渋滞が本線にまで伸びることが多々あり、路肩もほとんどないためにこれが渋滞や事故の原因になっている。とくに死傷者を伴う痛ましい交通事故も多く、事故率は自動車専用道路の県内平均と比べて2倍超を記録している。これだけ広い兵庫県内の渋滞交差点の半数以上は阪神臨海地域と播磨臨海地域に集中しているという現状がある。

製造業の活性化と投資の促進

(資料:国土交通省近畿地方整備局)

規模の大きい播磨臨海地域と阪神方面への主要な港湾拠点とのアクセス機能(速達性・定時性)の強化により製造品出荷額が7千億円増と予想されるなど地域活性化が見込まれる。また、道路開通によって同地域に眠っている遊休地400ヘクタールに工場進出が進めば、新たに14,000人以上の雇用が創出されるといわれている。

観光周遊の促進

道路開通によって阪神地域とののアクセスが短縮され、世界文化遺産・国宝姫路城をはじめとする地域観光への影響も大きい。産業交通の排除による国道2号BPの観光交通の速達性、定時性の向上が見込まれる。全線開通の経済効果を年400億円以上と見積もった専門家の試算もあるそうです。

災害に強いまちづくり

災害時に機能するネットワークの確保が必要。

交通容量が不足しているため、JRがストップしたりバイパスが通行止めになると一般道の国道2号線や明姫幹線へ交通が集中し、異常な渋滞が発生しやすい。

いつか起きるといわれている山崎断層での地震が発生すると、人や建物の被害だけではなく、老朽化が進んでいるバイパスも甚大な被害が想定される為、代替道路としても必要である。

事業費がすごい!?

現在4ルートが検討されており、

  • 内陸加古川ルートで約5900億円
  • 内陸明石ルートで約6200億円
  • 沿岸加古川ルートで約9300億円
  • 沿岸明石ルートで約9600億円

国家プロジェクト並みの恐ろしい金額ですね!

現在地域の現状や調査、アンケートなどが実施されているのですが、出来れば無料バイパスにしてほしいですよね。まあどう考えても有料道路になってしまうでしょうが^^;それでも200円程度の価格にしてほしいですね。

いつ頃出来るの!?

構想区間すべてを含める全線開通は2050年頃とのことですが、順次優先路線から開通されると思われます。

広畑~明石西までは優先路線になると思いますので、早い開通で2040年までに出来るかというところですね。

課題や問題点、まとめ

このエリアに住んでいる人間としては、やはり渋滞は解消してほしいし、利便性向上はすごくありがたいです。経済も活性化して、土地の値段も上がってほしいし、人口も増えもっと住みやすいエリアになってほしいです。

ただ、あまりに完成までの時間が遅いですよね。実際計画段階なのでもしかしたら計画のまま終わってしまいスタートすることも無いかもですが、今から20年~30年後って自動車はあるのかな?って正直思いますよね。もしかしたら各家庭のマイカーがドローンに変わっていて自動運転で空を飛んでる時代になるかもしれないですよね。さらに日本の2050年の人口は9500万人くらまで減ってるんじゃないかとの総務省のデータもあります。

なので、この道路を作る作らないよりもいつまでに作ることが可能かも議論した方が良いんじゃないのかなと思います。今までの日本の仕事の仕方だと完成するのが2060年なんてこともありそうです。こういう時は中国を見習って5年で作れるような計画に変えて欲しいです。

長くかければかけるほど人件費もかかりコストも跳ね上がっちゃいますからね。

いずれ車が無くなる時代がやってきたとしても、早めに完成したら観光だけで毎年400億円以上の経済効果があるみたいですし、産業面でも見ても数千億円もの売り上げ増、雇用増など良いことづくめですよね。

なので委員の人たちは完成までの時間を早めることを考えてほしいなと思います。

あと予算に、クラウドファンディング的な考えは入れられないのかなと思います。地域住民からの寄付、地域企業からの寄付、防音壁に企業の広告を載せるなど民間のお金を総動員しするような新たな集金方法を模索しても良いんじゃ無いのかなと思いました。

ということで、また進展等あれば随時アップしていきますね!

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